GHEEE『QUAD』ツアー。無事終わりました!各地で観に来てくれた皆さん、どうもありがとう!
当たり前かもしれませんが、ライブに足を運んでくれる人達がいるからこそ、こうしてツアーが出来るのです。感謝しています!
今回は、とにかくアルバム制作が怒濤の勢いだったので、ツアーでは、とにかくアルバムの全曲を演奏するセットリストを組んで、会場リハでもなるべく毎回全曲演奏して曲経験値を高めていく、ということを念頭においてツアーを回りました。何カ所か観てくれた方は、きっちり演奏することを頑張ってやっていた序盤、慣れてきた中盤、もう一度細部を見直した終盤の違いを感じ取れたのでは。そういった「生き物としてのバンド」の連続性を楽しめるのはツアーの醍醐味だと思います。GHEEEのメンバーはみんな素晴らしい演奏家でありアーティストでもあるので、そういった自分たちの深化をリラックスした気持ちで(でも演奏自体は超ハイテンションで)実感出来ます。
このツアーは、ほとんどの地域で前回のツアーよりも動員が増えていました。ろくにプロモーションも出来なかったのにこの結果は本当に嬉しいことです。Tシャツ、バッグ、そしてインストCDというグッズも多くの人に買っていただけました。繰り返しますが、本当にありがとう!
『QUAD』の制作、完成からほとんど時間が経っていないため、自分の耳もアルバムと同等のアレンジを求めている感じもあったので、出来る限りギターの音色等もアルバムのイメージに沿う感じに調整を繰り返しました。歪み系のエフェクターは7台を常に用意して、その中から使用する5台をどれにするか毎回頭を悩ませてきました。
ちなみに最終的にファイナル東京公演はこんな感じでした。
新鋭で、一癖ある音色が魅力のtc electronic DARK MATTER、定番で、歪みの私的ベンチマークであるXotic BB Preamp、切れのあるハイゲインは随一のCarl Martin Plexi Tone s/c、ソロは常にこれ!の極太ミドルレンジ MI AUDIO Tube Zone、そして踏むと全てを塗りつぶす影響(破壊)力のBOSS Hyper Fuzz。この日は控えメンバーの2台は、どちらもレギュラー陣に匹敵する実力のXotic BB Plus とBOSS OD-1xです。
レアなもの、ヴィンテージ過ぎて個体差が大きいもの等はほとんどステージで使わないことにしています。最近手に入れたDARK MATTER、OD-1x以外は全て2台以上持っていて...しかもどれも特別珍しいものでも高価なものでもないので最悪壊れたり無くなったりしても大きめの楽器店ならほぼ同じものを揃えられます。気になるものがあるたびに「機材マニアではなく演奏者なんだから!」と常に自分に言い聞かせています(笑)(それでも何度も寄り道を繰り返しますが...)
ギターはいつものGibson Customshop Les Paul H/C '57、アンプはいつものMarshall JCM2000 tsl100とtsl60を会場によって使い分けました。
さて、まだまだ手探りですが、今日からは新しい曲作りに着手します。未だ作れていない人生を代表するような傑作を作り出すために!ずっとこんな感じですが好きだからしょうがない!
なんと新年挨拶以来の日記となってしまいました...。申し訳ない!
.........とりあえず前回までのあらすじ(すぐ下に日記があるのだが...)1月2日に高熱を出しました............と。
その後1/3にchayから新曲を受け取ってこれがPANTENEのCM曲候補であり、プレゼン段階でしっかりしたアレンジを聴かせなければならない、と思い、尚且つchayから「マンドリンかバンジョーをフィーチャーしたい」という要望もあって、テンポ的にマンドリンが良いだろうと判断し、1/4にマンドリンを都内のわりといろいろとアコースティック楽器が揃っているショップに買いに車を走らせた。
普段「ギターが欲しいんだけど、あんまり上手くないし楽器屋さんで試奏するのが恥ずかしいんだよね」とか言われると、「お客さんなんだし、堂々と3コードでもならせば良いんだよ。気にせずに、後悔の無いように持って鏡見たりもして、じっくり選べば良いと思うよ」とか言ってたのだが...すいませんでした。いや、これがろくに弾けない楽器だとほんとに試奏でどうして良いかわからん(笑)知識としては多少わかっていたのだが、マンドリンは、ギターとチューニングが近いウクレレ等とは違って、ギター的ノウハウがあまり通用せず、ほぼ何も出来ることがない...。でもとにかく即レコーディングで使わなくちゃならないので、ちょっと自分で音出した後店員さんに頼んで(わりとその筋では有名なところなので店員さんもマンドリン余裕で上手い)(そういう店なのでなんとなく自分の身元もばれてるのも丸わかりである)弾いてもらって、俺はマイクを立てる位置の音を聴いて録り音が良さそうなのを探し、店員さんのアドバイスも聞いて購入し、ネットで調べてコード等初歩から動画も参考にしつつ必死で練習して、1/5にはついにこの曲のイントロを考えついて、かつなんとか弾けるようになった。chayのニューシングルでPANTENEのCMソングとなった「Twinkle Days」MVにもさりげなく登場してるけど、イントロで弾いているのがその時に買ったマンドリンです。
chayのニューシングルでは他に「Don't be afraid」(『進学塾ena』CMソング) 「once again」(『洋服の青山 n♡lineフレッシャーズ先輩と新人篇』CMソング)もサウンドプロデュースさせてもらっていて、それぞれCMタイアップなりの要望などもあり、考えることも多いのだが、とてもやり甲斐のある仕事で、それぞれ、とても充実感を感じられる出来映えとなったと思う。
2/14日には大雪の中chayのワンマンライブにも出演した。当然ながら最年長もいいところなのでどっしり構えるべきなんだろうが、なかなかそういう立場に慣れないなあ。ドラムの田辺くん。ベースの高原さん。キーボードの藤井くん。みんなとても良いメンバーです。
そして、その2日後の2/16日はMellowheadの久しぶりのワンマンライブ。林くん(TRICERATOPS)、小松くん(NONA REEVES)という鉄壁の布陣にコーラスで竹内宏美さんにも参加してもらって、とても良いライブになったと思う。観に来てくれた皆さん、どうもありがとう!
Macのシーケンスと共に演奏するこの形にもだいぶ慣れて来たので、今度は軽くツアーでもやってみたい。それには新曲ももっと増やさないとね。
(いずれラバフロウ公式サイトに他の写真もアップします)
3月に入って早々今度はGHEEEのレコーディング。
今までライブでやったことのある新曲は8曲だったので、近藤さんと共にあと4曲を仕上げて、レコーディングに臨んだ。メンバーみんな非常に忙しく結局それらの新・新曲は1度もリハーサルで合わせる時間もないままにレコーディングへ!
Hisayoちゃん、YANAさんのGHEEEの超強力なリズム隊は流石で、12曲の新曲を1曲2~3テイクのペースで2日間で見事に仕上げてくれた。その後、他のレコーディング等も入っていたので、毎日少しずつ歌詞を仕上げ、ギターやコーラスをダビングしていった。ツアーまでに発売出来るデッドラインは3月31日!...............
そうこうしてる間に3月22、23日のプレイグス2daysワンマンのリハも始まった。
候補曲は50曲。そこから最終的に42曲に絞り込んで、いつもより大目にリハを重ねた。1度のリハでは演奏出来る曲数にも限りがあるからだ。
2daysでは今まであまりやらなかった曲等も演奏してみたのだが、これが、今やってみるとどれも楽しんで演奏出来る。いったい何が苦手だったんだろうな~と...。でも未だにしっくり来ない曲や、今だからこそちょっと曲の展開が今ひとつ楽しめない、という曲もあると思う。というかあります(笑)ヒラ歌が無駄に長過ぎで冗長なんだよな~とか(笑)そういう曲はちょっとアレンジに手を入れないとだなあ...。
自分の演奏力や歌唱力は本当にデビューした20代の頃よりも今が全然上だと思っていて、尚且つライブでのスタミナも相当鍛えられていると思っているし、そうライブのMCなどでも公言しているので、それを証明する為にこれからも努力を惜しまないでいたいし、是非、皆さんにも1本1本のライブを大事に楽しんで欲しいと思う。死ぬまでずっと伸びつつけたいと思っているけど、絶対そうなるとも限らないからね(笑)こちらも観に来てくれた皆さん、どうもありがとう!
セットリストはこちら。
............十数行上までのあらすじ。GHEEEツアーまでに発売出来るデッドラインは3月31日!............こつこつと続けて来たGHEEEのニューアルバムのレコーディング。もはやこつこつじゃあ追いつかねえんだよとばかりに、ようやく完全にスケジュールが空いた3/28から怒濤のラストスパートで3/31日に無事ミックス完了しました。
マスタリングが終わった音源を聴いたときに、ようやく客観性を持って聴くことができて、そして今、このアルバムが傑作だと断言出来ます!
20年以上のキャリアがあってプロデュース業も10年以上やって来てエンジニアも兼任しているので、客観性のある耳など無ければ仕事にならないわけだけれど、それが常にプラスに作用するとも限らない。今回は超タイトなスケジュールで途中で振り返る余裕もなかったことで、もう前向きな主観パワーだけに突き動かされたレコーディングだったと思う。でも、それによって越えられた限界もあったのではないか、と、この音はそう思わせてくれる。
というわけで、4人組のGHEEEの4枚目のアルバム『QUAD』は5月14日発売!(5/10から始まるツアーでは初日からもちろん売らせていただきます!)どれだけ大きく期待してもらっても失望させない作品になったと思います!よろしく!
今回大活躍したエフェクター、ワーミーDTといつも足元で働いてくれるピーターソンのチューナー。なんとなくレコーディングを見守ってくれた赤べこ。
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