一年前の3月10日はGheee「III」の制作等をしながらどうやってスケジュールやりくりしてお彼岸に実家に帰るか考えていた。
何日か後やっと通じた電話で「今は帰ってくるな」と言われることになるなんてそのときはわかろうはずもない。
燃料も満タンで、いろんなものを車に満載し、なんとしてでも!と思ってた俺が「大丈夫か」「どうなってる?」と言う前にかぶせてきた本当の第一声が「帰ってくんなよ!」だった。
その後、実家では2組ほどの浜通り方面から避難してきた家族を世話していたようだ。
後に帰ったときには飯館にも行ってみたが、俺の好きなお店はあたりまえのように無くなっていた。
町の道路は見慣れないものものしい車両が行き来していた。
以前の故郷に戻るのにはどのくらいの年月を必要とするのだろうか。
一歩ずつでも近づいていっているのだ、と思いたい。
あれから一年。
できるだけ悔いなく生きよう、と思う。
合掌
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